わが国での健康食品市場の本格的形成は、30年ほど前のビタミンブームに起因するといわれ、歴史としては浅いことになります。しかし専門誌の調査によれば、2007年の市場規模は約1兆2100億円と発表されています。
高齢化社会、医療費問題などを考えれば、更に健康食品市場は拡大し、将来性の高い市場と考えられます。一方、消費の面から見ても国民の6割以上が、健康食品を摂取している、または摂取したことがあると答えており、市場の拡大を裏付けています。
しかし健康食品市場は急激な市場拡大に伴い、健康食品を取り扱う側だけではなく、利用する側にも多くの問題点を抱えていることは事実です。
まず健康食品を取り扱う側の企業の人材不足は深刻です。健康食品を製造したり、販売したりする時には「食品安全基本法」「食品衛生法」「薬事法」「JAS法」「景品表示法」「健康増進法」「特定商取引法」「製造物責任法(PL法)」など多くの法規が関わり、多くの正しい知識が必要となります。
更に歴史が浅い健康食品市場では、法規が変わったり、新しい法規ができたりして、常に新しい情報を得なくてはなりません。そのため正しく健康食品を取り扱える人材の育成が追いついていないのが現状です。
取り扱う側の人材不足と情報の氾濫により、利用する側にも問題が起こっています。「どのような健康食品なのか」「栄養成分表示や賞味期限の意味」「保管の仕方」「特定保健用食品と栄養機能食品と健康食品の違い」など詳しい知識もなく、情報に惑わされて利用してしまうケースが後を絶ちません。
このような現状のため、健康食品の正しい利用の仕方、正しい作り方などを管理、または指導できる健康食品コーディネーターは必要不可欠なのです。
健康食品コーディネーターが活躍する場所や場合
商品開発
安全な製造・管理
講演会