厚労省は先日、以下のような発表をした。
降圧剤として使われている「アジルサルタン」「アムロジピンベシル酸塩」の投与を受けた患者18人が横紋筋融解症などを発症し、うちアムロジピンベシル酸塩の投与を受けた2人が劇症肝炎で死亡した。
厚労省は同時に製薬企業各社に以下のように求めた。
薬の添付文書の使用上の注意を改訂し、「重大な副作用」の項目に横紋筋融解症や劇症肝炎を追記。
実は私もアムロジピンベシル酸塩を服用している。
日本の高血圧患者は4000万人以上と言われ、上記の降圧剤を服用している人は何百万人と推測される。何百万人中の18人、何百万人中の2人。確率的にかなり低いと思うが、もしそれが自分だったらと考えると怖くなる。
厚労省は重大な副作用と言って、製薬企業に使用上の注意を改訂するように求めているが、服用している人の多くに伝わっているとは思えない。
副作用より、効果の恩恵を受けている人が多いから伝わらなくても良いのか…それとも確率的にかなり低いので伝わらなくても良いのか…
クスリを逆から読めばリスク。やはりクスリにばかり頼る生活、乱用する生活では危険が伴うことがある。
自戒の念を込めて、適度な運動、正しい食生活、サプリメントの利用など生活習慣に気を付けよう。
<筆者>NPO法人日本健康食品科学アカデミー 滝浪 周