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2017.03.03

お酒はほどほどに・・・の「ほどほど」ってどれくらい!?

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健康食品コーディネーター

お酒を飲むとがんになるのか

 公益財団法人日本対がん協会のホームページには「がんを防ぐための新12か条」なるものが掲載されている。お酒

  • たばこは吸わない
  • 他人のたばこの煙をできるだけ避ける
  • 野菜や果物は不足にならないように
  • 適度な運動
  • 定期的ながん検診を
  • お酒はほどほどに      などである。

 たばこは吸ってもいけないし、他人のたばこの煙、いわゆる副流煙すら避けるようにとのことだ。12か条の中に2項目もたばこに関する記載がある。たばこはがんになる大きな要因である。

 たばこと比べるとお酒に関する項目は「お酒はほどほどに」という一つだけだ。それもたばこの場合は「吸わない」と断定しているが、お酒の場合は「ほどほどに」となっている。ほどほどならばがんには問題ないとのことなので酒好きの私にはうれしい限りである。

 しかしここで疑問が…「ほどほどってどれくらい!?」。そこで調べてみた。

お酒の適量とは

 厚生労働省のホームページでは「健康日本21」の中で「節度ある適度な飲酒」を以下のように定義している。

通常のアルコール代謝能を有する日本人においては、節度ある適度な飲酒として、1日平均純アルコールで20g程度である。

 純アルコール20gとはどの程度なのか。純アルコールを計算する式がある。

飲料摂取量(ml)×アルコール度数×0.008=純アルコール(g)

 この式で色々なお酒の純アルコールを計算してみた。

各お酒の純アルコール量

※アルコール度数は一般的に販売されている各お酒の度数で計算

〇ビール…アルコール度数が5%のビール(500ml)※コンビニなどで販売されている大きな缶ビールが500ml 

500ml×5×0.008=20gビール②

〇焼酎…アルコール度数が25%の焼酎ロック(90ml) ※お店で出てくるロックは1杯、大体90ml前後

90ml×25×0.008=18g焼酎ロック②

〇ワイン…アルコール度数が14%のワイン1杯(125ml) ※一般的な750mlのボトルはグラスワイン6杯飲めます

125ml×14×0.008=14g赤ワイン

〇ウイスキー…アルコール度数が40%のウイスキーロック(30ml)※お店で出てくるロックのシングルは1杯、大体30ml前後

30ml×40×0.008=9.6gウイスキー

〇日本酒…アルコール度数が14%の日本酒熱燗一合(180ml)

180ml×14×0.008=20.16g熱燗2

「ほどほど」は自分にとって厳しい基準だった…

 500mlの缶ビール1本、焼酎ならロックで1杯ちょっと、ワインならグラスで1杯半、ウイスキーならシングルのロックで2杯、日本酒なら一合で「ほどほど」の基準となる純アルコールの量が20gとなってしまう。

 私にはとても無理だ。30歳過ぎからほぼ毎日飲んでいる。怖くて知りたくないが、最近の一晩の晩酌量で私の純アルコールの量を計算してみた。

1杯目:9%の350mlの缶入りハイボールを1本 350×9×0.008=25.2g

 1杯で「ほどほど」の20gをオーバー!

2杯目:25%の焼酎のお茶割(多分焼酎の量は90mlくらい) 90×25×0.008=18g

3杯目:25%の焼酎のお茶割(多分焼酎の量は90mlくらい) 90×25×0.008=18g

 健康のことを考え、ポリフェノール効果を期待し、赤ワインに変更・・・

4杯目:14%のグラスワイン(多分私の場合1杯150mlくらい) 150×14×0.008=16.8g

5杯目:14%のグラスワイン(多分私の場合1杯150mlくらい) 150×14×0.008=16.8g

 これくらいで晩酌終了。5杯分の純アルコールの量は…計算したくない…

 さらに私はお風呂を出てから寝酒を飲む。25%の焼酎のお湯割りを2杯…もう計算式も書きたくない…

厚生労働省よ、「ほどほど」の根拠はあるのか!?

 友人や知人と飲みに行くこともある。しかし生ビール1杯や焼酎1杯で帰る人をほとんど見たことがない。確かに私は飲む方だと思うが、仲間たちや他のお客さんを見ていても最低でも3~4杯は飲んでいると思う。

 自分を正当化するために敢えて問いたい、「厚生労働省よ、ほどほどに何の根拠があるのか!?」。酒を飲まないお堅い役人たちが「お酒の適量ってこんなもんじゃない」と会議室で勝手に決めたのでは?

 そんなはずもなく、しっかり厚生労働省のホームページに根拠が書いてあった。

 縦軸の「相対リスク」とは「死亡する危険度」。お酒の飲み過ぎで糖尿病、高血圧、脂質異常症などを引き起こし、心疾患、脳卒中になったり、肝臓や膵臓、食道、咽頭などが炎症を起こし、がんになったりして死亡するリスクのグラフだ。

 全くお酒を飲まない(消費しない)人の死亡率を1とした場合、純アルコール10-19gを消費(摂取)した人までは男女とも死亡リスクが少なくなっている。「適量のお酒であれば、健康に良い」と言われるのを示している。

 しかしそれ以上になると、まず女性の死亡リスクがお酒を飲まない人より高くなり、30-39gを超えると男女ともに死亡リスクが、お酒を飲まない人より高くなる。純アルコール消費が60gを超えると、男性で40%、女性に至っては60%も高くなっている。

まとめ

 厚生労働省が推奨するお酒の「ほどほど」は、純アルコールの量として20gという私には厳しいものであった。自制心の強い人であれば守れるのだろうか…

 残念ながら私には無理だと思う。いや無理だ。適量を気にし過ぎて、ストレスをためるよりは、程よい酔いに浸ってグッスリ眠る方が良いと思う。もちろん「ほどほど」の量を知ったので、出来るだけ大酒しないように努力はするつもりだ。

 だが厚生労働省では、純アルコールの適量20gを推奨する上に、更にホームページ上に下記の様な「12の飲酒ルール」なるものが掲載されている。酒好きの私には耳が痛く、読むと今夜のお酒が不味くなりそうなので、お酒好きは読まない方が良いかも知れない…

12の飲酒ルール

厚生労働省のガイドラインや既存のエビデンスを踏まえて、下記に「健康を守るための12の飲酒ルール」を提案します。これをもとにご自分や家族の飲酒習慣をもう一度振り返ってみてください。

  1. 飲酒は1日平均2ドリンク以下
    節度ある適度な飲酒を守りましょう。
  2. 女性・高齢者は少なめに
    中年男性に比べて、女性や高齢者は飲酒量を控えることをおすすめします。例えば1日350mlの缶ビール一本以下を目安としてみましょう。
  3. 赤型体質も少なめに
    飲酒後にフラッシング反応を起こす人をここでは赤型体質とも呼びます。この体質はアルコールの分解が遅く、がんや様々な臓器障害を起こしやすいといわれています。
  4. たまに飲んでも大酒しない
    たとえ飲む回数が少なくとも一時に大量に飲むと、身体を痛めたり事故の危険を増したり依存を進行させたりします。
  5. 食事と一緒にゆっくりと
    空腹時に飲んだり一気に飲んだりすると、アルコールの血中濃度が急速に上がり、悪酔いしたり場合によっては急性アルコール中毒を引き起こします。またあなたの身体を守るためにも濃い酒は薄めて飲むようにしましょう。
  6. 寝酒は極力控えよう
    寝酒(眠りを助けるための飲酒)は、睡眠を浅くします。健康な深い睡眠を得るためには、アルコールの力を借りないほうがよいでしょう。
  7. 週に2日は休肝日
    週に2日は肝臓をアルコールから開放してやりましょう。そうすることで依存も予防できます。
  8. 薬の治療中はノーアルコール
    アルコールは薬の効果を強めたり弱めたりします。また精神安定剤と一緒に飲むと、互いの依存をはやめることが知られています。
  9. 入浴・運動・仕事前はノーアルコール
    飲酒後に入浴や運動をすると、不整脈や血圧の変動を起こすことがあり危険です。またアルコールは運動機能や判断力を低下させます。
  10. 妊娠・授乳中はノーアルコール
    妊娠中の飲酒は胎児の発達を阻害し、胎児性アルコール症候群を引き起こすことがあります。またアルコールは授乳中の母乳に入り、乳児の発達を阻害します。
  11. 依存症者は生涯断酒
    依存症は飲酒のコントロールができないことがその特徴で、断酒を続けることが唯一の回復方法です。
  12. 定期的に検診を
    定期的に肝機能検査などを受けて、飲み過ぎていないかチェックしましょう。また赤型体質の習慣飲酒者は、食道や大腸のがん検診を受けましょう。

<筆者>NPO法人日本健康食品科学アカデミー 滝浪 周

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