アロエとは

　アロエは、アフリカ原産の植物で、多くの種類があります。アロエのうち、ケープアロエという種類は、日本薬局方に収載され、医薬品として用いられています。排便を促す緩下作用のある成分が多いことが知られ、便秘薬として市販されています。

　日本では、一般にキダチアロエという種類が栽培されています。塗ったり、貼ったり、粉末や煎じ薬にして飲んだりして使用されてきました。そのほか、アロエ・ベラという種類もよく使用されています。

　アロエの特徴である苦味は、アロインとアロエエモジンという成分によるものです。アロインとアロエエモジンが胃液の分泌を促し、胃腸の働きをよくするといわれています。

　また、アロエの粘りは、アロエウルシンという成分によるものです。アロエウルシンは、潰瘍部分を保護したり、出血を止めたりします。

　アロエは、厚生労働省が示す分類では、「医薬品的効能効果を標ぼうしない限り医薬品と判断しない成分本質（原材料）」とされます。ただし、アロエの葉の液汁は、「専ら医薬品として使用される成分本質（原材料）」とされています。

　アロエの抽出物は、既存添加物（日本ですでに使用され、長い食経験があるもので、例外的に使用が認められている添加物）として、増粘剤、安定剤、ゲル化剤、糊料に使用されます。

効能・効果

胃腸の働きをよくする・便通をよくする・傷を治療する

・胃腸が弱い　・便秘気味である　・風邪をひきやすい

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