2016.09.07

キトサンとは

キトサン

キトサンとは

　キトサンとは、カニやエビなどの甲殻類の殻、貝殻、昆虫類の外皮などに含まれる動物性食物繊維を加工したものです。

　キトサンは、胆汁酸を排泄させてコレステロール値を下げたり、食塩の塩素を吸着し排出させて血圧を下げたりするといった作用が知られています。また、食物中の脂肪を吸着し排出させるため、肥満を予防するともいわれています。さまざまな有害成分を排泄する作用は、生活習慣病の予防のほか、がんの予防にも効果が期待されています。

　キトサンを成分とした製品には、特定保健用食品として許可されているものもあります。特定保健用食品として販売されている製品には、「コレステロールの吸収を抑え、血中コレステロールを低下させる働きのあるキトサンを配合しています。コレステロール値が高めの方や気になる方の食生活の改善に役立ちます」といった表示が認められています。

　キトサンは、不溶性食物繊維であるキチンを、アルカリ溶液に浸して加工したものです。総称して、キチン・キトサンあるいはキチン質と呼ばれることが多いです。