2016.10.05

大豆レシチンとは

大豆レシチン

大豆レシチンとは

　大豆レシチンは、大豆に含まれるリン脂質です。人間の身体では、細胞膜、脳、神経組織の構成成分として重要な成分です。リン酸と脂質が結合した物質で、ホスファチジルコリンとも呼ばれます。なお、レシチンの語源は、ギリシャ語で卵黄を意味する Lecithos であるといわれています。

　レシチンは、水と脂肪を混ぜ合わせる作用をもっています。これを乳化作用といい、血液中のコレステロールが血管壁に沈着するのを防ぎ、血管壁を強化し、動脈硬化や高血圧を予防するといいます。

　レシチンは、ビタミンAやビタミンEといった脂溶性ビタミンなどの吸収を高める作用もあります。レシチンは、神経伝達物質であるアセチルコリンに変換されるので、脳の老化防止にも効果があると考えられています。また、レシチンから生成されるコリンは、脂質代謝を促進し、肥満予防や肝臓機能の強化にも有効であるとされています。