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新型コロナウイルスで注目された商材たち④ シリアル・糖質オフのシリアル

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コロナ禍で食生活が健康志向へ

2021年10月時点で落ち着いてきた新型コロナウイルスであるが、このウイルスがもたらした影響として、第一に挙げられるのがヘルスケア意識の向上であろう。その中でも特に“外出自粛”や“巣ごもり”、“在宅ワーク”など外出する機会が減ったことによって、コロナ以前よりも食生活に気を使う層が増えたことだった。


出社前にコンビニでパンと飲料、オフィス近くの飲食店で昼食、仕事が終わり帰路でスーパーに立ち寄り食材の購入や、人によっては居酒屋等で仕事仲間と親睦を深める…など、利便性を重視する食事、今を楽しむためのツールとしての食事などが忙しいビジネスパーソンの摂食パターンだったと言えよう。
これがコロナ禍において、一変した。食事をヘルスケアの一環として捉え、「少しでも体に良いものを」という意識が高まったのだ。これによって大きなインパクトを受け、飛躍的に伸長しているのが、他でもないシリアル商品である。

シリアル、特に糖質オフのシリアルが人気

日本スナック・シリアルフーズ協会の調査によると、2020年のシリアルの生産数量は前年比10.5%増の7万2157t、出荷金額は同8.1%増の588億円となっている。過去最高だった2016年の602億円には届かなかったものの、非常に高い実績であるのは言うまでもない。
さらに2021年においても新型コロナウイルスの影響が続いており、ドラッグストアやスーパーマーケットのシリアル売り場が拡張されているのを鑑みると、一時的ではなく、成長は持続的になると考えられている。こうした意味で小売業界から注目されているのがシリアル市場なのだ。


特に、糖質オフのシリアルが人気商品となっている。売り場に目を向けると、ドラッグストアやスーパーマーケット平均的に12品目ほどのシリアル商品が陳列されているが、「フルグラ 糖質オフ」「ごろっとグラノーラチョコナッツ」「ごろっとグラノーラ3種のまるごと大豆」「ケロッグフルーツグラノラハーフ」などの糖質オフ商品が取り入れられていることが多く、商品構成の4分の1を占めているケースが見受けられる。
確かにコロナ以前もシリアルは健康意識が高い生活者から愛用され、リピート商品としてドラッグストアの食品の中で確固たるポジションを築いてきた。この間口を広げたのが、新型コロナウイルスによる新たな生活様式であり、食生活の改善として糖質オフシリアルが選ばれたのだと推察できる。
一方で、最近では「ロカボ棚」として糖質オフ商品をまとめた売り場を展開するドラッグストアが増加している。こうした売り場も含め、シリアル棚から糖質オフ商品をチョイスし、ロカボという切り口で横串を刺したようなMDを実施することで、シリアル購入者だけではない層の潜在需要を顕在化していくことが可能であるからだ。この好調な糖質オフのシリアル市場を、どのようにさらに伸長させるか?ドラッグストアを中心とした小売業の力量にかかっている。

流通ジャーナリスト=佐藤健太

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