機能性表示食品の届出ガイドラインには、錠剤やハードカプセルのようなサプリメント剤型の場合「GMPに基づく製造工程管理が強く望まれる」としている。こうしたことから、GMPをはじめとして、cGMPやHACCPなど品質管理が徹底された工場で製造した商品でないと機能性表示の認可がおりないだろう。
一方、健康食品はというと・・・普通に食品工場でも製造できる。しかし現状、多くの健康食品はGMP工場など製造工程管理がしっかりした工場で製造されている。私の知っている健康食品製造の多くの工場はGMPの認定を受けていて、機能性表示食品も製造すれば、健康食品も同じ工場で製造している。
同じ工場で製造している機能性表示食品と健康食品で、製造管理を別にする方が手間がかかるはずだ。
同じ成分の機能性表示食品と健康食品だったらどっちを選ぶ!?
結論から言うと私なら同じ成分であるならば、機能性表示食品、健康食品にはこだわらず、安い方を選ぶ。有効成分、入数などを加味し、安い方を選ぶ。だって入っている成分は全く同じなのだから。
同じ成分で同じ含有量だと機能性表示食品は往々にして健康食品より高くなる。消費者庁への申請代、手間暇がかかるので当たり前と言えば当たり前である。
現在、機能性表示食品として登録されている商品は2000を超えている。今後、さらに増えることだろう。しかしそのほぼ全てが健康食品でも使用されている成分であることは知っておいた方がよい。
<筆者>NPO法人日本健康食品科学アカデミー 滝浪 周