


健康サポート薬局制度が2016年4月1日施行されました。厚労省は、健康サポート薬局を全国に、1万か所つくる方針です。
これにより、今後、調剤薬局は、単なる処方薬の受け渡し場所としてではなく、地域住民の健康相談やケアに関わることが必要になります。健康サポート薬局制度は、処方箋を受ける調剤薬局が対象です。
健康サポート薬局には2つの機能があります。健康サポート機能とかかりつけ薬局機能です。2つの機能を備える薬局が、健康サポート薬局です。
健康サポート機能には、国民の病気の予防や健康増進に貢献することや、リスクの高い薬剤師が対面で情報提供する要指導医薬品やその他の大衆薬の提供、アドバイス、健康相談、受診勧奨、医療機関の紹介等があります。
かかりつけ薬局機能としては、服薬情報の一元的・継続的把握や24時間対応・在宅対応医療機関等との連携などが求められます。
健康サポート薬局は、地域包括ケアシステムの役割も担っています。地域包括ケアシステムとは、高齢になっても自分の住みなれた地域で住み続けることができるように、必要なサービスを一体的に提供する仕組みのことです。
健康サポート薬局になるための都道府県知事等への届出の手続きは、 10 月 1 日から始まりました。
健康サポート薬局制度には、健食の重要性(接遇・接客)が明確に明記されています。健康サポート薬局になるための薬剤師が受ける研修時間30時間のうち、健食の研修は、2時間が義務付けられています。
健康サポート薬局としての取り組みも始まっています。調剤薬局チェーンのクオールは、このほど既存店をリニューアル、「QOLサポート クオール薬局京王八王子店」を開店しました。
処方箋を受け付ける調剤薬局の機能に加え、健康状態をチェックしたり、薬剤師や管理栄養士に健康相談をしたりできる機能を持ちます。大衆薬や健食なども販売します。
同店では、健康チェックのために、血圧計や心電計、骨密度測定器等様々な機器を揃えており、無料で利用できます。測定結果に応じて、管理栄養士が食事などについてアドバイスします。有料で簡易血液検査や、口腔内環境チェックなどのサービスも受けられます。
一方、ドラッグストア(DgS)業界は、「健康サポート薬局制度」を活用して、「ドラッグストア業界基準」を構築し、健康サポート薬局制度に基づく新たなDgSの店舗開発に取り組みます。「健康サポート薬局プラス」(調剤併設)(仮称)、「健康サポートドラッグ」(店舗販売業)(仮称)の2つの店舗業態を推進し、地域生活者の健康ステーションを目指します。
筆者:NPO法人日本健康食品科学アカデミー 大川 善廣