西洋ヤナギは、ヤナギ科ヤナギ属の植物で、ユーラシア大陸から北アフリカまで広く分布しています。古くから鎮痛作用があることが知られており、ヨーロッパなどでは民間療法に用いられていました。
西洋ヤナギに含まれるサリシンが、体内でサリチル酸となり、痛みや炎症の原因物質であるプロスタグランジンの生成を抑制し、鎮痛作用を発揮すると考えられています。
サリチル酸はサリシンが分解されてできるもので、サリチル酸をさらに加工したものがアセチルサリチル酸です。アセチルサリチル酸は、アスピリンとして鎮痛剤に使用されています。
西洋ヤナギには、サリシン類以外にも、フラボノイド類やプロシアニジン類などのポリフェノール化合物が豊富に含まれ、身体に有効に働いていると考えられています。
ヨーロッパでは、古代ギリシャの医者である ヒ ポクラ テス が、 2000年以上前に、著書に「柳の皮を煎じて飲むと痛みがとれる」 という内容を記しています。日本でも、「ヤナギでつくった楊枝を使うと歯がうずかない」 といわれます。また、経文に「釈迦はいつもヤナギの枝をくわえていた」と記されているそうです。
腰痛の症状をやわらげる ・関節の痛みや炎症をやわらげる ・鎮痛作用、解熱作用がある
▶︎関節や腰に痛みや違和感がある ▶︎関節に炎症がある